どうも~、半年ぶりの更新です(笑)。気が付けば19-20シーズンが終わり、あっという間に20-21シーズン開幕時期となりましたね。この半年間通常業務とサッカー関係のアレコレで忙殺されていただけでサッカーからは全く離れてはいませんでした。今後は定期的に更新していく予定です。
ということで今回は復帰戦として、19-20シーズンに目を惹いた選手を独断と偏見で、各ポジション複数名紹介します。ベストプレイヤーというよりもあくまで目を惹いた選手です。20-21シーズンに注目してみてください!
GK
- ロビン・オルセン(カリアリ)
- イラン・メリエ(リーズ)
GKに関しては「この選手の実力ならこのくらいやるだろう」という選手が多かった印象です。
そんななかで「この選手よく止めるな~」と思ったのがカリアリのオルセン。シーズン途中までセリエA上位に食い込めたのはこの選手の活躍も大きかったでしょう。
今後に期待したいのはリーズのメリエ。左脚のフィードに長けた20歳のフランス人GK。キコ・カシージャという強敵に打ち勝ちレギュラーを奪い取れるか注目です。
右SB
- アレクサンダー・アーノルド(リヴァプール)
- リカルド・ペレイラ(レスター)
- アクラフ・ハキミ(ドルトムント)
驚異的な精度の右脚のキックでリーグ13アシストを記録したアーノルドのパフォーマンスは文句なしでナンバー1でしょう。
リカルド・ペレイラはレスター自慢のサイド攻撃にスピードとインナーラップで破壊力を上乗せしてみせました。
ハキミも同様、走力とWB離れしたプレーエリアの広さでドルトムントの変幻自在なポジションチェンジによる攻撃を支えました。
CB
- チャグラル・ソユンチュ(レスター)
- フランチェスコ・アチェルビ(ラツィオ)
- ダヨ・ウパメカノ(ライプツィヒ)
- ホセ・ヒメネス(アトレティコ・マドリード)
フライブルク時代から対人に強く足元の技術にも長けたソユンチュがついにブレイク。ビッククラブからの引き抜きも時間の問題かもしれません。
鋭い楔のパスを得意とするアチェルビはラツィオの躍進を後方から支え続けました。
スピード、当たりの強さに加え、ドリブルも駆使したビルドアップ能力が向上したウパメカノは、ライプツィヒのCLベスト4進出という快挙を成し遂げるうえでの重要人物となりました。
上記の3人よりも守備貢献の比重が大きいのが、アトレティコのホセ・ヒメネス。鋭い出足で敵の攻撃をシャットアウトするプレーは圧巻でした。
左SB
- アルフォンソ・デイビス(バイエルン・ミュンヘン)
- ラファエル・ゲレイロ(ドルトムント)
- セルヒオ・レギロン(セビージャ)
19-20最大のサプライズのひとつであったのが19歳アルフォンソ・デイビスの活躍。圧倒的なスピードを活かした攻撃参加と被カウンター対応はバイエルンにとって大きな助けとなりました。
左WBのラファエル・ゲレイロは柔軟なポジションチェンジで、時としてバランスを損なうことなく逆サイドのシャドーのような位置をとることで敵を混乱に陥れました。
セビージャのレギロンは逆SBのヘスス・ナバスと共に幾度も攻撃参加のため高い位置へと前進しセビージャのサイド攻撃の核となりました。
アンカー
- ウィルフレッド・エンディディ(レスター)
- ハリー・ウィンクス(トッテナム)
- カルヴィン・フィリップス(リーズ)
- アスンソン(ファマリカン)
身体能力が高く万能型と言えるエンディディは中盤の底で攻守に躍動。時折見せるミドルシュートも破壊力満点でした。
スパーズのウィンクスはパス能力もさることながら、守備への切り替え時の的確なポジション取りとコースの切り方が目を惹きました。
フィリップスは20-21シーズン要注目の選手です。的確なポジショニングをベースにしたパス回しとボール奪取で攻守に貢献する24歳は今期のブレイク候補といえるでしょう。
もう一人、ブレイク候補の大穴といえるのがファマリカンのアスンソン。アトレティコの下部育ちの20歳はポルトガルリーグで躍動中。テンポの良いパス回しで攻撃のリズムを作る彼の市場価値は700万£。昨季の10倍に跳ね上がっています。
IH(インサイドハーフ)
- ルイス・アルベルト(ラツィオ)
- マルティン・ウーデゴーア(レアル・ソシエダ)
- ジェームズ・マディソン(レスター)
- ユーリ・ティーレマンス(レスター)
- ジョアン・ジョルダン(セビージャ)
- エベル・バネガ(セビージャ)
- エノック・ムウェプ(ザルツブルク)
ルイス・アルベルトは持ち味のキック精度とポジション移動を駆使したゲームメイクでラツィオのCL出場権獲得に貢献しました。まさしく彼のチームといえる働きでした。
ウーデゴーアはサイドに流れたところからのゲームメイクでソシエダの攻撃のトリガーとして貢献。
チームにおける役割と貢献具合がウーデゴーアと似通っていたのがレスターのジェームズ・マディソン。プレースキックの精度も目を見張るものでした。
ティーレマンスは低い位置ではロングボールでの展開、高い位置では積極的にゴールへ向かうプレーで中盤を支えました。
バネガとジョアン・ジョルダンのコンビはセビージャの核としてEL制覇に貢献。前者は柔らかいボールコントロールとパス技術を駆使してセビージャの攻撃を司り、後者はより前方で流動的な動きを見せることでスペースメイクと侵入の動きを見せていました。
ザルツブルクのムウェプはボール奪取と推進力を活かしてCLの舞台で躍動。今後注目の22歳です。
トップ下
- トーマス・ミュラー(バイエルン・ミュンヘン)
- ブレール・エンボロ(ボルシアMG)
- ユリアン・ブラント(ドルトムント)
- ジョルダン・サンチョ(ドルトムント)
フリックの元蘇ったミュラーはブンデスリーガのアシスト記録を塗り替えました。チームで最もスペースメイク&侵入の上手い彼が、流動的にポジションを入れ替えるチームの攻撃を支え、プレッシングの先鋒として役割を果たしました。
ビルドアップに苦戦した時のボルシアMGが真っ先に考えるのが左WGマクルス・テュラムとトップ下エンボロへのロングボール。水準以上のテクニックとスピード&パワーを兼ね備えた彼等がいかにCLの舞台で存在感を発揮するか注目です。
ドルトムントのブラントとサンチョのシャドーコンビは圧巻。溶け込むようにスペースに入りパスを回すブラントと、奪われる気配の全く見せないサンチョは手に負えませんでした。
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WG
- オヤルサバル(レアル・ソシエダ)
- ポルトゥ(レアル・ソシエダ)
- クリストファー・エンクンク(ライプツィヒ)
- トッド・カントウェル(ノリッジ・シティ)
- スソ(セビージャ)
- セルジ・グナブリー(バイエルン・ミュンヘン)
- ハーヴィー・バーンズ(レスター)
オヤルサバルはネクスト・グリーズマンと呼ぶに値する活躍を見せました。中央の狭いスペースでのプレーも苦にしない彼の貢献は非常に大きいものでした。
同じくソシエダのポルトゥは執拗に背後への抜け出しを試み、常に敵DFの脅威となりました。
ライプツィヒのエンクンクはリーグ15アシストを記録。独特のリズムはライプツィヒの先輩、現リヴァプールのケイタを彷彿とさせました。
チームは降格してしまったものの柔らかいボールタッチと推進力を持つカントウェルのプレーは、2部で埋もれる選手ではないと確信させるようなプレーでした。
スソはハーフスペースでボールを呼び込みミドルサードからアタッキングサードへの橋渡しをするプレーでチームに貢献。
グナブリーも同様に、ポジションチェンジを多用するバイエルンにおいてIHのような役割を果たしプレーの幅を広げました。
レスターのバーンズは圧倒的な推進力とマディソンとのコンビプレーで多くのチャンスを演出していました。
CF
- ジェラール・モレノ(ビジャレアル)
- ジョアン・ペドロ(カリアリ)
- ロドリゴ・モレノ(バレンシア)
ジェラール・モレノは18ゴールという結果もさることながら、プレーエリアの広さでパス回しにも貢献。久保建英が彼とどのような化学反応を生むのか注目です。
ボールを収める力とテクニックを兼ね備えたジョアン・ペドロも同じく18ゴールと堂々の数字を叩き出しました。
バレンシアのロドリゴも中盤のパス回しに参加できるタイプ。彼のリーズ移籍は今夏の移籍市場の中でも非常にワクワクさせてくれました。
監督
- ハンジ・フリック(バイエルン・ミュンヘン)
- ブレンダン・ロジャーズ(レスター)
- ガスペリーニ(アタランタ)
就任直後から勝ち星を重ね続けたハンジ・フリックが今季の最優秀監督でしょう。大迫力のプレッシングと、流動性と秩序を両立させたポジションチェンジ攻撃は圧巻の一言でした。
ロジャーズのレスターはサッリが率いていたころのナポリを彷彿させるシーンが多々あり、見ていて楽しいチームでした。それゆえに、終盤失速してCL出場を逃したのは残念・・・。
クラブ史上初のCL出場でベスト8まで進出したガスペリーニは、普段通りの攻撃的なサッカーを最後まで貫き、2年連続のCL出場を決める素晴らしい出来であったといえるでしょう。
おわりに
忘れている選手はたぶん何人もいるのだろうなと思いつつチョイスしました。20-21シーズンでの活躍にも非常に期待が持てる選手達だと思います。今シーズンはバイエルンがこの強さを維持できるのか、アタランタとライプツィヒは進化するのか、そしてビエルサのリーズがどこまでやれるかといったところが現時点での個人的な注目ポイントです。
ちなみにドルトムント、バイエルン、ラツィオ等の戦術分析はいずれ世に出す予定です。