サッカーに活かせるフットサル戦術~ジャゴナウ~

サッカーに活かせるフットサル戦術

こんにちは。サッカーに活かせるフットサル戦術、第3弾は「ジャゴナウ」という動きです。

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ジャゴナウとは?

ジャゴナウは直進する素振りをした後、ボールホルダーとは反対方向に離れてマークを外す動きのことです。以前解説したパラレラとは逆の動きになります。サッカーでいうプルアウェイやウェーブに近い動きですが、それらよりも直線的な動きになります。

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実践例

では早速実践例を見てみましょう。サンプルは元ホッフェンハイムのテラッツィーノです。

直進の素振りから上手く敵の死角を狙いつつ距離をとっているのが分かります。DFは体勢を保つのが難しく、危うく転びそうになっています。フットサルのように敵DFと密着するくらい狭いスペースで行う場合は、離れる際にファウルにならない程度に敵を腕で押すのがポイントです。敵の動作を遅らせると共に、敵を押した時の反動で距離をとります。

以下、ボルシアMGのドルミッチ、ブラジル代表ネイマールも同様にジャゴナウを決めています。

…はい!ということで綺麗に決まったジャゴナウのサンプルは以上です!
…なかなか綺麗に決まったシーンは見つかりませんでした…。

敵の死角を狙いつつ離れて(ホルダーと反対方向に)距離をとり、自分の使うスペースを確保するという目的はウェーブやプルアウェイと被る部分でもあり、おおよその動き方は似ています。
そのためここからはジャゴナウのサッカー仕様、プルアウェイ&ウェーブの紹介です!笑

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プルアウェイ・ウェーブ

サンプルはドイツでのドラクスラーとナポリのカジェホンです。よりにもよって2つとも分かりにくいという致命的な状態ですが許して下さい。
まずはドラクスラーのシーン(10秒から)。右に展開した後のドラクスラーですが、スピードを緩めつつ膨らみます。敵との距離をとるために、膨らむだけでなくスピードに変化を加えているのがポイントです。ズムーズにシュートに持ち込めるようスペースを確保、体勢を整え、右脚一閃。全力で戻りつつ逆サイドまで気にしたメキシコのDFは完全に死角に入られた状態となってしまいました。
次のカジェホンの例も同様です。膨らみとスピードの変化により、スペースと時間と体勢を巧みに調整した動きとなっています。

最後にバルセロナの2人、ディーニュとビダルの動きです。(最初の2つのシーン)

この2つもなかなか面白いシーンです。2人共、ボールを出した直後の2、3歩は直進しますが、そこから一気にホルダーと反対方向に離れ、DFの死角に入りつつ距離をとります。DFは初めに喰いついてしまったら最後、なかなか対応できません。
これを見て迷いなく「これはジャゴナウだ!」とは言えないかもしれませんが、目的は似通っています。

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おわりに

テラッツィーノのサンプル以外は少しずつ別の性格を持つプレーとなっていますが、どのプレーもフィニッシュの場面において非常に役立つスキルですね。

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コメント

  1. […] これが、IHが降りる場合の動きの一例だ。DFとMFのライン間に空間を作る。ワイドに開いたSBから斜めのパスを差し込みやすくなるのだが、WGの選手が中に絞り、さらに敵から離れるジャゴナウ等を組み合わせて侵入するケースが多い。 […]

  2. […] ワトキンスは斜めの動き出しを得意とする。ニアサイドに抜けるパラレラと、ファーサイドに流れるジャゴナウを駆使し、ここまでは得点よりもデコイで目立っている。敵の守備陣にスペースを作り出し、そこを味方に使わせる動きだ。シュート技術は高いものの、起点としてボールを受けた際、決定機演出直前のプレーでは引っ掛けてしまうシーンも多く、ここのパス精度が向上すればワンランクアップするであろう存在だ。 […]

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