こんにちは。サッカーに活かせるフットサル戦術、第1弾は「パラレラ」という動きです。
パラレラとは
パラレラとはタッチラインと平行にボールを受ける動きのことです。サッカーをしていれば無意識的にこの動きを実践したことのある人も多いかと思います。
では実際にどの様な形で取り入れられているかを見てみましょう。
バレンシアのパラレラ活用例
サッカーにおいてパラレラを攻撃パターンに取り入れているチームとして、私が真っ先に思い浮かべるのはリーガ・エスパニョーラのバレンシアです。
バレンシアの監督マルセリーノは4-4-2を基本システムとして扱う監督です。そんな彼はSHのカットインとFWのパラレラを同時並行的に行う攻撃を仕込むのが巧みで、以前率いたビジャレアルでも同様の攻撃パターンを用いて戦っていました。
これはカットインによりCBの視線をSHに向けさせると同時に本来のポジションから引きずり出すことで、パラレラでの侵入を容易にしています。
左CBがFWのパラレラについていけばSHのカットインコース・シュートコースが確保できる。
左CBがついてこなければそのままFWを使うことで得点機を迎えることができる。
この2択を敵のDFにつきつけることができます。
ナポリのパラレラ活用例
上記はナポリで見られたシーンです。1つ目はバレンシアと同じパターンの攻撃です。
ナポリでは2つ目、組立ての段階で頻繁に用います。アンカーのジョルジーニョがSBのルイに叩くと同時にパラレラ。パラレラに敵がついてくることによりできたスペースをハムシクに使わせる。パラレラはシュート直前だけでなく、こういった組立て段階でのスペースメイクでも用いることが可能です。
おわりに
ということで、フィニッシュ直前の「侵入」、組立て段階等に用いる「スペースメイク」において2択を迫ることで効果を発揮するパラレラについての紹介でした。この動きが見られるチームは非常に流動的なパスワークで魅せるチームが多い印象です。マルセリーノ、良い監督ですね。私の好きな監督の一人です。
コメント
はじめまして。
とても細かくかつ分かりやすく書かれていて、Twitterとともにいつも拝見しています。
この記事とはズレてしまうのですが、ナポリについて質問させていただきたいと思います。
https://youtu.be/h5bLpeo5iY0
少し古い動画ですが、サッリナポリの攻撃のシャドーのようです。
何か原則などに基づいて行われているのか、どのようにお考えでしょうか。
私としては、①なるべくダイレクト②落としは斜めに③出し手は追い越す、ぐらいかなという感じなのですが…。
記事をご覧いただきありがとうございます。原則についてはにわかドリブラーさんのおっしゃる通りだと思います。私もこの動画見たことがありますが、練習においてもレイオフを意図的に組み込んでいるのが見て取れますね。
ご返事ありがとうございます。
ナポリはフットサルの要素を随所みせるとのことで、私も今後のとんとんさんの記事を参考にしながら自分でも分析できるように勉強したいと思います。
どうもありがとうございました。
高校のサッカー部指導者です。
とても参考にさせてもらっています。
最近、フットサルの戦術に興味があります。
こちらのブログを見させてもらって、さらに自分の知識を増やして、選手に還元できたらと思っております。
今後とも、是非読まさせていただきたいと思います。
よろしくお願いします!
記事をご覧いただきありがとうございます。
サッカーでは用語として表現されていないような一つ一つの動きが、フットサル戦術を取り入れることで言語化され、選手も吸収しやすくなると思います。私もまだまだ勉強中なので、これからもっといい記事を書けるように頑張ります。
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[…] ちなみにチャンネルランってワードを聞いた事ありますか?…はい。私がテキトーに作った造語が、意味を理解されないまま一人歩きしております(笑)あくまで造語なので使用は自己責任でお願いします(笑)ほぼ同じ動きであるフットサルの「パラレラ」との使い分けは、狙うスペースがチャンネルなのか否かってところ。当たり前ですけど。チャンネルの意味を把握していないフットサルの方には突っ込まれそう…。 […]
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